TECHNOLOGY
NETISとは、国土交通省が運営する「技術情報提供システム」です。民間企業などが開発した新技術にかかわる情報を、共有および提供するためのデータベースです。岐阜工業では、このシステムに下記の先進技術を提供しています。
TECHNOLOGY DETAIL
アバノン(透水性型枠用シート)
説明
NETIS登録番号: KK-140008-VE
要約:
本技術は合板や鋼製型枠に張り付けて使用する転用可能な透水性シートであり、従来はシート等は使用していませんでした。
本技術の活用によりコンクリート構造物表面のあばた発生を抑制することで品質向上と耐久性向上が期待出来ます。
概要:
①何について何をする技術なのか?
・本技術は合板や鋼製型枠に透水性シートを張り付けて、気泡や余剰水を排出することで、コンクリート構造物表面のあばた発生を抑制し、コンクリート構造物の品質を向上させるものです。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・従来技術は透水性シートを使用せずに一般的な合板や鋼製型枠のみで施工し、気泡や余剰水が抜けにくい傾斜面ではスページングや振動バイブレーターを用いた表層部のあばた対策を行っています。
③公共工事のどこに適用できるのか?
・コンクリート構造物の型枠工に適用
新規性及び期待される効果:
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・従来技術のコンクリート工における合板や鋼製型枠に気泡や余剰水を排出させる透水性シートを型枠の打設面に張り付け、あばたの発生を低減しコンクリート構造物表面の品質が向上する型枠に改善。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
1)「アバノン」を型枠に張り付ける事で、従来の合板型枠と比較して、以下の効果が期待される。
(代表性能として、型枠ハンチ角度45度で比較した)
・表面あばた率の改善:7.94%(合板型枠)→0.12%(新技術)
・中性化進行の抑制:26週後中性化深さ 13.6mm(合板型枠)→0mm(新技術)
・コンクリート表面の透気抵抗性の向上(透気係数):0.36×10-16㎡(合板型枠)→0.054×10-16㎡(新技術)
・コンクリート表層部の緻密性の向上(総細孔空隙):10.02×0.01cm3/g(合板型枠)→8.96×0.01cm3/g(新技術)
・コンクリート表面の透水抵抗性の向上(拡散係数):7.466×10-3(合板型枠)→3.378×10-3(新技術)
・コンクリート表面の圧縮・引張強度の向上:圧縮強度33.8N/mm2、引張強度2.2N/mm2(合板型枠)→圧縮強度34.7N/mm2、引張強度2.32N/mm2
・凍結融解に対する抵抗性(気泡間隔)は同程度:241μm(合板型枠)→245μm(新技術)
2)以上から新技術を活用することでコンクリート構造物に対するメリットを以下に示します。
・コンクリート構造物表面のあばたの発生を低減します。
・コンクリート構造物表層の緻密性を向上し中性化進行の抑制と透気抵抗性高まり、鉄筋の酸化を防ぐことから耐久性の向上が期待できます。
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